今さらですがテレビの韓国ドラマにはまっています。
登場人物がはっきりとものを言うのが好き。財閥の家庭などのインテリアや登場人物のファッションも華やかで、若い人の服装も超トレンドでかわいい。
よくもこんなに人間関係がもつれるものだなーと驚くような内容のドラマでも、食事シーンが多いのも惹かれるところです。とにかく、よく喋り、食べ、よく飲みます。「サムギョプサル」「豆腐チゲ」「キンパ」「ビビンバ」、一度は食べたことのある韓国料理のあれこれ、ストーリーはそっちのけで食卓に目がいきます。
「チジミ」「チャプチェ」「ナムル」「鮑のおかゆ」「冷麺」「甘酒」「キムチ」書き出しているうちにお腹がすいてきました。
結婚して家を出ていった娘や息子にも「ご飯食べに来なさいよ」と頻繁に声をかけます。ドラマではありますが現実の家庭もあまり変わらないのではないかしら。とにかく食べることや料理の伝統が大切にされています。
ドラマの中で「ご飯食べましたか」「今度ご飯食べましょうね」が「こんにちは」や「さようなら」の意味で使われていました。
喧嘩のシーンでは「ワカメスープ作ってもらったことないのでしょ」と怒鳴っていました。日本だったら「親の顔が見たいわ」というような意味合いなのでしょうか。誕生日にワカメスープを食べているシーンもありましたからワカメスープは韓国の食文化の中で大切なものの一つのようです。とにかく食べること、家族や仲間で食卓を囲むことを大切にしているのが伝わってきます。
子どものキムチ離れが進んでいるとデーターが出たときに韓国政府は即日、学校給食にキムチを入れることを決めたと聞き感心した記憶もあります。
立て膝、食器を持ち上げないのは韓国の文化です。正座でお茶碗を持っての食事のしかたは、長いあいだ日本に平和が続いた証しでもあるのかもしれません。敵が襲ってきたときに正座で両手がふさがっていればとっさの行動は難しいですもの。ちなみに食器を持ち上げて食事をするのは世界的に見ると少数派なのです。行儀が良い悪いとジャッジせず、それぞれの国の文化を尊重したいものです。
お隣の国の政情が安定していて、誰もが飢えることなく食を楽しんでいるという状況は喜ばしいことですね。世界のさまざまな地域で起きている紛争の原因は貧困や食料問題ですから。
食を大切にすること、食べ物を皆で分け合っていただくことはとても大切です。また、日本が世界有数の長寿国であるのは世界の料理を大らかに取り入れてきた一つの証です。