2023年9月1日

  • 未分類

№117 人のこと知りたがりはほどほどに・・・ 県P新聞9月号から

 知り合いの若い女性が「結婚することになりました」と報告に来ました。「わぁおめでとうございます。ところでお相手は人間?」と私。彼女のびっくり顔・・・ごめんなさい。こうでも言わなければ、際限なくいろんなことを聞いてしまそうだったのです私。「どちらにお勤め? どこの学校出てるの? 身長は・・・」知りたくなったら人間って際限がありません。気をつけなければと思います。彼女が言うには「とてもユーモアがあって、おいしいものを食べるのが大好きな人です」とのこと。良い人のようでひと安心。
 最近マスコミを賑わせている芸能人のトラブルや事件。私も興味がないわけではありません、のぞき見したい気持ちはもちろんあります。でも少しブレーキをかけましょう。こういう好奇心はほどほどにしておきたいと思います。有名人といえどもプライバシーがあんなに晒されるのはどうなのでしょう。
 私たち日本人がどうして周囲のことをこれほど気にするのかを、以前調べたことがあります。江戸時代の日本の農民人口の割合は80〜90%だといわれています。私たちは長く農耕民族だったのです。
 江戸時代のことわざに「隣が鎌持って出掛けたら、こちらは鋤(すき)持って出かけよ」というのがあります。隣の田んぼで稲刈りをしているのを見て何もしなければ、その夜台風が来て隣は豊作。自分の家は大不作ということになりかねないのです。常に人の行動を気にして同じような行動をとることが生きていくために大切だったのです。このことわざには周囲の人より努力をする人間でいなければならないという意味もあります。
 狩をする民族は人と違った方向を選んだ方が獲物を得るチャンスは多くなります。人の真似をしないほうが有利なわけです。
 独断的な考えかもしれませんが、生きていくための営みが考え方の方向を決めていくこともありそうです。
 そもそも好奇心ってどういうことなのでしょうか。チャットGPTくんに聞いてみました。「新しいことや未知の領域に対する探究心や興味のことで、人間が生まれながらにして持つ本能のことであり知識や体験を求める・・・人間の成長に大きな役割を果たす」と教えてくれました。なるほど・・・。
 興味のあることを追い求めて、その知識を得た時のうれしさ、私は今でも新しい料理を作る時はとても楽しいです。そのワクワクがなくならないうちはまだ仕事を続けていけると思います。
 あなたの知りたい、あなたの好奇心は何に向けられていますか。