2024年1月1日

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№119 得意な料理ひとつだけでも・・・

 我が家は来客というか、いつも他人がご飯を食べている家です。たまに、あの方誰だったかしら・・・とか帰られてから、夫にあなたの知り合い?いいえ、お前の知り合いでは?なんて怪談のような話も。ちょっと書類を届けに来ただけなのに、ついお腹空いていませんかと声をかけてしまいます。
 困った癖だとは思いますが、こういう性格が高じて料理家になれたのかもしれません。周りにお腹が空いている人がいるのが嫌。大げさに言えば世界中の人がしっかり食事が取れる世の中であってほしいと切に思っているだけなのです。だから料理研究家といえども珍しい料理や高価な料理は作りません、作れません。どこにでもある材料で簡単に作れて経済的それが基本です。美味しくって体にも良いは標準装備ですね・・・つまり当たり前。
 今回はこの原稿を手にする皆さんを招いてご馳走したいと思う一品をご紹介します。(実現したいですが難しいかなー)
 「鶏だんごのキノコ鍋」この料理は今の寒い季節によく作ります。鶏のミンチを使うので経済的でもあります。
 まず大き目のお鍋に(土鍋なら理想的)6カップの水を入れます。少し沸いたら鰹節を一掴み入れて少しクツクツ沸騰させたら、網で鰹節をすくい取り絞ってから捨てます。顆粒のだしの素を使っても、もちろんOK。鶏のだしが出るのでそれほど上等のだしでなくていいのです。そこへ塩小さじ1みりん大さじ2うす口しょう油大さじ2で味付けしておきます。
 鶏ミンチは400gをボウルに入れ、白ネギのみじん切り一本分、卵1個、塩小さじ1/2、酒と片栗粉大さじ1ずつを入れ、手で良く混ぜます。柔らかすぎたかなーと思うくらいがちょうど良いのです。
 キノコは好きなものを2パックくらい用意してください。椎茸、しめじ、エリンギなんでもいいです。エノキは値段が手軽なのでよく使います。キノコの石付き(軸の下の硬い部分のこと)だけ取り除きます。一口ぐらいに切るか裂いたりしておいてください。
 これで準備は整いました。鶏のミンチをゴルフボールくらいに丸めて。手を濡らして丸めるとやりやすいです。沸騰させただしの中に落としていきます。最初はおだしが少し濁りますがしばらくして鶏に火が通る頃には澄んできます。卵白の働きだと思うのですが不思議です。料理はやはり楽しいです。続いてキノコを入れてきちんと火を通して出来上がり。ちなみに生で食べられるキノコはマッシュルームだけです。
 お椀に取り分けて、あれば、カボスの輪切りを一枚入れて風味をつけてください。春菊やネギ、クレソンなどがあれば最後に入れます。お汁ごと召し上がれ。ご飯でも、後で残りのおだしにうどんを入れるのもオススメです。書いているうちに今夜これを作りたくなりました。そしてまた、どなたかお腹が空いている人を誘うかもしれません。