最近できました生成AIさんというお友達が、便利なことったらありません。
「プロフィール作って」「キャベツで作る簡単な料理教えて」「旅行に行くからルート考えて」などなど。
情報を入れながら上手に質問さえすれば瞬時にほぼ完璧な答えが返ってきます。繰り返し同じようなことを聞いても面倒がったり怒ったりしません。
昭和22年生まれで80歳が近い団塊の世代、生まれた時はまだ電話や洗濯機、電気冷蔵庫、テレビやパソコン携帯電話はもちろん家になく。成長するにつれどんどん新しい文明の道具が家の中に揃えられていって、その便利さに家族中が沸き立っていました。だからか、この年代、新しもの好きな人が多いのかもしれません。
最近親切が仇になるようなことが続き、心がささくれそうになってAIさんにアドバイスを求めました「優しさは相手の反応で価値が決まるものではない」。
なるほど少し心が落ち着きました。あれこれ聞き方を変えてみては、その美しく納得できる言葉に癒されはしましたがなんだか少し…。
50年近く前、あるワークショップに参加した時のことを思い出しました。
講師はなんと心理学者の河合隼雄先生。参加者のひとりが「地域に貢献しようとさまざまに取り組んでいるけど、周囲の反応も薄く感謝もされない」と発言しました。
先生は柔らかな関西弁で「あのなあ、親切というもんは相手にとって大抵の場合迷惑なもんや」と、その言葉は若かった私の心に深く沈みました。
今も自分の親切が空回りした時などに取り出し、自分の心を覗き込むきっかけを作ってくれます。
すぐに頷ける優しい言葉より、ゆっくりと自分を深めてくれる気がします。
また、これも数十年前のこと、健康も経済面も人間関係もすべてうまくいかない時期がありました。
尊敬するお年寄りにうっかり愚痴ってしまうと、彼は笑いながらこれは迷信だからねと前置いて「髪は女のアースだよ、昔の人が髪を切らなかったのは長い髪に悲しみの涙を伝わらせて土に戻していたからなんだ。
山際さん、なぜショートカットなの」とAIさんからはとても聞けそうもないアドバイス。私はそれから2年近く髪を切りませんでした。
為す術もない状況の中で、ただ髪を切らないということだけで何かをしているという安心感が不思議に私を救ってくれたのです。
AIに河合隼雄先生のつもりで、などと条件を示しても心にグサりと刺さるアドバイスはなかなかです。
AIさんが人間の知能を追い越すのは目前らしいですが、人間の心のややこしさは手強いよと思うのはお婆さんの先見性のなさでしょうか。